==By上野さくら==
今年のオーデションは、9月23日、24日の2日間。
初日はあいにくの雨で、観客の人出は今ひとつ。
2日目も朝方ゴロゴロ雷が鳴って、どうなることかとハラハラしたけど、昼過ぎには
バッチリ!青空が広がり、汗ばむほどの陽気になった。
おかげで、会場の柏駅西口高島屋エントランス広場には早くから大きな人垣が・・
・。開店したてのスターバックスのアイスコーヒーを片手にステージを楽しむ人や、
買い物ついでに立ち寄った家族連れなどで、大いににぎわいを見せた。
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今年のコンテストには全国から89組の応募があり、書類とテープ審査を通過した42組
がオーデションに望んだ。この中から20組が選抜され、来月15日の本戦に挑むことに
なる。
この日参加したのは、22組。
さすがは予選を勝ち進んできただけに、最初からレベルの高いミュージシャンの演奏
が続き、正直、びっくり。
運営にあたっているストリートブレーカーズの方にうかがったところ、「今年は山形
から松江まで広範囲にわたって応募があり、事前審査も大変だったんですよ」とのこ
と。参加者の年齢も10〜40代と幅広く、ダンスパフォーマンスグループの参加もあっ
て、なかなか楽しい3時間だった。
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私的にいい感じだなぁって思ったのは、アコースティックギターの男性デュオ、[ナ
チュラルストーン]。歌唱力抜群の2人は、見たところ20代後半から30代。落ち着い
た大人の雰囲気、しっとりとしたメロディーラインには思わず引きつけられました
ね。
次に登場した[田島隆久]クンも、クマのプーさんみたいな風貌に似合わず、甘く
ちょこっと鼻にかかった歌声で、ナイスでした。
新聞配達員の彼、最近仕事で指をけがしてしまい、この日は弾き語りできなかったの
が残念とか・・・。ぜひぜひ本戦まで勝ち残って、今度はギターの演奏も聴かせて欲
しい。
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そうそう、ダンスパフォーマンスも、なかなかグッドだった。
[にんにんタイ]は女性2人のグループ。ダンスを習っているというだけあって、動
きに切れがあり、爽快な感じ。
セクシーに決めるぜ!と登場したのは[BREAK FOOL]の2人。市内の県立高校ダン
ス部所属とかで、会場には親衛隊の姿も・・・。 曲が始まるやいなや、「せんぱー
い、頑張って〜」の黄色い声援で、彼女らのパフォーマンスを一生懸命盛り上げよう
とする後輩たちの姿も、なかなかほほえましい。
[Raw Rec]は、もうちょっと大人の4人組。ソウルフルな歌声とリズムに乗って思
わず踊り出す観客もいて、会場は熱気で包まれた。
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そんななか、最も印象深かったミュージシャンといえば、「はなはだ場違いかとは思
いますが・・・」と遠慮がちに登場した[EAST えむ]。県立松戸東高校(現・松戸
国際高校)OBで、御年40歳の親父軍団だ。現代のせちがらい世相を歌にした『闘え!
オヤジ』を熱演し、会場は大きな拍手、拍手、拍手。その臨場感あふれる歌詞、パワ
フルな歌声・・・。年齢をも省みずひたすら演奏し続ける彼らの迫力に、すっかり魅
せられちゃったなぁ。頑張れ、柏の、いや、松戸のサザン! 本戦でもぜひ、“爆裂
おじさんパワー”を発揮して、世の中に喝!を入れてもらいたい。
そんなこんなでアッという間の3時間。結果は後日、参加者に通知されるという。果
たして、どんなグループが勝ち抜いてくるのか、10月15日(日))13時からの本戦が
楽しみだ。
コンテストは、柏駅西口、東口2ヵ所の特設ステージで同時開催。
審査員には、西川りゅうじん氏が加わるほか、マスコミ関係も何社かやってくるそう
だ。
この秋、柏から第2のサムエルが生まれるかも・・・。
御用のある方もない方も、柏の街に、来てみて! 聞いてみて! 楽しんでみて!
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