2002.11.29 


<庭野すみれの なんでもウオッチング>
大きい秋見つけた! <晩秋の柏の葉公園を歩く>      

(記)庭野すみれ


公園センター前の広場

「今年の紅葉見てきた?」と、いろんな人に聞かれて、す みれ婆ちやんはいささか焦っていた。 仕事の手を休め、庭に散った柿の葉っぱなんか眺めて「これ だって、りっぱな紅葉じやん」なんて、思っていたけれど、 やっぱり見てこようと、自転車を走らせた。

行った先は、県立柏の葉公園。頑張って30分ほどペダル を踏めば到着。ここはどんな季節に行ってもその折々の美し さで、疲れた心もたちまち癒やしてくれる。近場にこんなス テキな公園があるなんて、幸せだなあと、感謝している。

散歩の常連 ピクシーとビンゴ

すでに散っている木もあり、ちょっと遅かったかなと思っ たけれど、それでもまだまだ充分きれいだった。土、日は大 勢の家族づれでにぎわうが、平日だとゆっくり散策できてと てもいい。燃えるようなモミジや、赤や黄色が微妙に交じり 合ったポプラ、そしてまっ黄色のイチョウ。

 「わあ、きれい!来てよかった」と、ロマンチックな気分 に浸りながら歩いていると、向こうから三人連れ、いや一人 と二匹のワンちやんがやってきた。近くに住んでいて、いつ もこの公園を散歩するのだと。犬好きのすみれ婆ちやんは、 さっそくパチリ。ちやんとポーズもとってくれてあ

ピクニックを楽しむ園児たち

りがとう。

 ベンチに休んでいると、幸せを絵に描いたような家族づれ がやってきた。平和の象徴・ハトまでやってきて、ますます 「ああ、いいなあ」。芝生の広場では、幼稚園の子供たちが ピクニックを楽しんでいる。近くに「冒険トリデ」もあって、 子供をあそばせるには、もってこいの場所だ。

 ところで、「柏の葉」という名前の由来知っていますか? 柏市の柏と、千葉県の葉を組み合わせたネーミングだそうで す。ちなみに柏市指定の木はカシワ、花はシバザクラとカタ クリ。カシ

ハトと遊ぶ家族づれ

ワは、新しい葉が出るまで古い葉が落ちないとい う縁起のよい木だとか。

 ついでに歴史を紐解くと、ここはもとアメリカ軍の柏通信 所だったところで、その前は、十余二飛行場、さらにその前 は、明治維新で失業した下級武士たちが汗と涙で開墾した土 地。十二番目で十余二と名づけられた。いろんな時代を経て、 めでたく市民の憩いの場に大変身したというわけね。

2時間ちかくの散策で、身も心もすっかりリフレッシュ。 帰ろうとすると、またまた可愛いいワンち

「落ち葉はいい匂い」純、舞、華の三匹

  やんが三匹も。し かも我が家と同じチワワ。カメラを向けると「写真なんかど うだっていいよ」とばかりに、落ち葉のにおいをかいでばか り。舞ちやん、純ちやん、華ちやん、また逢おうね。

 広大な敷地のなかには、スポーツを楽しめる体育館、緑の 相談所、温室、日本庭園、西洋庭園、バラ園、ボート池など が点在し、それぞれ好みに合わせた楽しみ方ができる。日本 庭園のなかには本格的な茶会ができる茶室・柏泉亭もあり、 散歩の途中で一服することもできる。

 周辺には、さわやかちば県民プラザ、総合競技場、東京大 学柏キャンパス、東葛テクノプラザ、国立がんセンターなど があり、アカデミックな雰囲気を醸している。一人でもよし、 仲間づれでもよし、まだ一度も行ったことがない人はぜひど うぞ。

 公園への交通手段は、柏駅西口東武バス2番乗り場より 「柏の葉公園ゆき」または、「国立がんセンターゆき」に乗車、 「三井住宅まえ」または「柏西高校前」下車、徒歩5分。   以上、庭野すみれの、おすすめスポットでした。