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挨拶をする石戸実行委員長 |
関東地方は、9日未明から思わぬ銀世界にみまわれ、季節の回り舞台は秋からとつぜん冬の場面に切り替わりました。
今年は小柴さんと、田中耕一さんのノーベル賞受賞という、うれしいニュースもありましたが、偽装牛肉、拉致、テロ、報復、核、
などという不穏なニュースがあとを絶ちませんでした。
そこで、師走のひととき重苦しい空気をパッと吹き払っていただこうと、柏インフォメーションセンター開設一周年を
記念して行われた「かしわ川柳大賞」の授賞式と、受賞句を紹介します。選者は柏市インフォメーションセンター協会会
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司会の藤田事務局長 |
長の石戸新一郎氏と、東葛川柳会代表の江畑哲男先生。授賞式は12月8日、当センター事務局長の藤田とし子さんの司会で、
なごやかに行われました。
応募作品は小学生から80代まで、総数617句が、東京、茨城、埼玉、遠くは鳥取からも寄せられ、主催者を感激させました。
受賞作品の35句は次の通り。じっくりご鑑賞下さい。
大賞 ( 提供 かしわインフォメーションセンター ) |
柏発のおしゃれ母娘で競い合い |
松戸市 | 船本庸子 |
いしど賞 ( 提供 いしど画材 ) |
バーゲンセールないのに急ぐお母さん |
柏市 | 小野翔也(11歳) |
堂々賞 ( 提供 イップ一ドー ) |
日の丸の出むかえうける新柏 |
柏市 | 岩崎敬子(11歳) |
下総の空青く澄むクレヨン画 |
松戸市 | 佐藤きぬ子 |
デパ地下でいつしか試食の顔となり |
柏市 | 白川弘恵 |
市柏に学べばそろうハーモニー |
柏市 | 高林美樹 |
いやし賞 ( 提供 NTT東日本柏営業支店 ) |
手賀沼の犬も手を貸す散歩道 |
柏市 | 大蔵隆史 |
雑踏で電話の声とすれ違う |
我孫子市 | 小菅忠 |
ふるさとは柏と言える街づくり |
柏市 | 松浦千香子(10歳) |
ふれあいのまちづくり賞 ( 提供(社)柏市社会福祉協議会) |
カタクリの花へワイワイ友が来る |
柏市 | 大西豊子 |
雨の日はダブルデッキの下で逢い |
松戸市 | 松岡満三 |
きらきら賞 ( 提供 柏市立幼稚園協会 ) |
通学路どんぐり博士に虫博士 |
柏市 | 平松あい(11歳) |
クレスト賞 ( 提供 ザ・クレストホテル ) |
おいしいねだって柏のねぎだもの |
柏市 | 中野マサ子 |
コメ・スタで逢いま賞 ( 提供 レストラン コメスタ・ドーム ) |
日本一ビルの谷間のかぶ畑 |
柏市 | 小熊里加子(10歳) |
新線へ夢の一番切符買う |
流山市 | 中澤巌 |
デパートと居酒屋はしごする柏 |
流山市 | 中沢広子 |
サンガーデン賞 ( 提供 ホテルサンガーデン柏 ) |
仮住まいの筈が柏に根をおろし |
柏市 | 正樹 |
樹杏ですてきなティータイムを賞 ( 提供 西洋菓子処・樹杏 ) |
利根川を渡るとなつかしい匂い |
米子市 | 門脇かずお |
蛍の里やっぱりここに甘い水 |
柏市 | 濱川ひでこ |
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湧水の前でコーヒー談義する |
柏市 | 山村次男 |
そごうにGO!GO!賞 ( 提供 そごう柏店 ) |
好きな人仕掛け時計と待っている |
松戸市 | 松尾タケコ |
食欲の秋で賞 ( 提供 トラットリーア イタリアーノ ) |
エキサイトビジョンで踊る彼が好き |
我孫子市 | 真治 |
橋下のフナも浮かれる夏祭 |
柏市 | 深野博 |
二千円取らぬがタバコ落ちてない |
松戸市 | 古川茂枝 |
はなしんでアートフラワーな生活を賞 (フラワーサロン はなしん) |
プチ渋谷ルーズに茶髪闊歩する |
柏市 | 井出直子 |
若者の主張聞いてるコンコース |
柏市 | 田辺サヨ子 |
ファミリで楽しい食卓を賞 ( 提供 ファミリかしわ ) |
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街路樹も自分の心もやがて春 |
松戸市 | 堤孝彦(18歳) |
柏市に近づいてきたクリスマス |
柏市 | 中川真稀人(11歳) |
トレビアンde賞 ( 提供 ホーリーツァーズ ) |
ファッションよりモデル気になるかしわコレクション |
柏市 | 川瀬紘文 |
アッシもこのまちが好きで賞 ( 提供 ホンダプリモ泉屋 ) |
試合の日黄色にそまるスタジアム |
柏市 | 黒川拓磨(10歳) |
夢を見る若者達の靴いろいろ |
白井市 | 佐野宏樹(10歳) |
雑踏の歓喜は避ける不況風 |
柏市 | 真砂 |
ユーモア賞 (提供 望月典子トータルビューティースクール) |
カタクリの里で可愛い幸に酔い |
柏市 | 穴澤良子 |
人恋しくてダブルデッキに佇ってみる |
流山市 | 辻やよい |
谷沢みみ太郎賞 ( 提供 谷沢電気商会 ) |
その時はガンセンターの世話になる |
松戸市 | 笹島一江 |
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<大賞>に輝いた船本庸子さん |
石戸協会長は「地元に誇りと愛着を持ってくれる人が一人でもふえれば、こんなうれしいことはない」。
江畑先生は「川柳をまちおこしに使っていただいて感謝します。みなそれぞれ「まち」への思いや愛があふれていて、
楽しく選をしました。川柳のよさは、思いを共有できること。細かい心のひだを表現できる豊かな日本語を、これからも
大切にしてゆきたい」と、それぞれ挨拶。
受賞者のなかに、小学生や高校生が混じっているのが頼もしかった。県立高校の先生でもあり、ジュニア川柳にも
力をそそぐ江畑先生は、
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<いしど賞>を受賞する小野翔也くん |
小学校5年生の小野翔也君に、「このまま川柳を続けると、将来は柏市在住の今川乱魚さん
(全日本川柳協会理事長)を越えるかもしれないよ」などと、賞賛。
大賞に輝いた船本さんは、川柳歴10年のベテラン。「街を歩いていると、どちらがお母さんかしらと思うような素敵な
母娘に出会うことがあり、柏のストリートコレクションのこともあって詠んでみました」とのこと。
「都会的で、2002年のキーワードともいえる<家族の風景>が見えてくるいい句」というのが江畑評。
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<樹杏ですてきなティータイムを賞>の濱川ひでこさん |
すみれの好きな句は、濱川ひでこさんの<蛍の里やっぱりここに甘い水>。ちょっと分かりにくいけど、
おいしいことがいっぱいあって、人が大勢あつまる柏のことを「蛍の里」にたとえた句ではないかと思うからです。
じつは、庭野すみれの句も受賞しました。さてどれでしょう?
川柳はただ、「ワハハ」と笑うだけのものと誤解されているふしがあるけれど、決してそうではなく、俳句が花鳥風月などの
自然を詠むのに対して、川柳は人間の喜怒哀楽を詠む奥の深い文芸です。みなさんも素晴らしい川柳に挑戦してみては
いかがですか。東葛川柳会では新人大
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江畑選者と、将来が楽しみなちびっこ受賞者たち |
歓迎だそうです。
さて今年もいよいよ大詰め、あっという間の一年でしたが、なによりこのコラムを愛読してくださったみなさま、心よりありがとう。
来年は少しでも明るいニュースが増えることを祈っています。どうぞよいお年を。
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受賞式に参列したみなさん |
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「これから2次会よ」と受賞者のみなさん |