2003.8.1

<庭野すみれの なんでもウオッチング>
見たよ 聞いたよ 柏のまつり
柏パワーの炸裂
(記)庭野すみれ
「たまには人の波に、もまれてみるか」と、重いコシをあげてミコシを見に行った。 柏まつりなんて、 どうせ人だらけでくたびれるだけだからと、いつもあきらめていたのだ。
ところが、すっごく楽しかったので、行かなかった人にお祭り気分のおすそ分けをします。

柏駅の周辺は、まともに歩けないほどの人、人、人の波。まず、目に飛び込んだのが、 西口の歩道橋からロータリーを見下ろすすごい人垣だった。何だろうとのぞいてみると、 柏おどりやサンバなど、次から次と踊りの列がやってくる。

「わあ、きれい、すごいぞ、写真を撮らなきゃ!」と、夢中で人の頭の間からパチリ、パチリ。

西口広場に集まるねぶた
もともと「どんたく」「山笠」を見て育った博多っ子。たちまち楽しいお祭り気分に染まって しまった。今度は東口に行ってみると、「わぁ、こりゃなんじゃ!」。

デッキの上と言わず下 といわず人で埋め尽くされている。目線をたどれば、丸井前のステージでアマチュアバンド の演奏をやっていたのだ。演奏も楽しめたが、すずなりの人垣は壮観だった。

一人で気ままにうろつきながら、二番外のジャズライブ、柏神社わきのフリーマーケット、 セントラルパル街の高校生のライブなどをたのしんだ。
見物人でいっぱいの西口広場
なんといっても、両横綱は東口の「みこしパレード」と、西口の「柏ねぶた」である。

東口ではミコシをかつぐ若者たちが、とても美しく輝いてみえた。この若者たちが柏の未来、 日本の未来を担うのだと思いつつ、「若いって いいな」と、しばしうっとり。

西口では、にぎやかな「よさこい踊り」などのステージが終わり、午後6時半、いよいよみこし パレードの始まりだ。広場に「勧進帳」「富士のほまれ」「忠臣蔵の討ち入り」、の三体のねぶたが 次々と登場する。

灯が入って美しいねぶたに拍手とどよめきが起こり、祭りは最高潮に。



東口広場から出発するおみこし
「ドーン、ドン」と打ち鳴らす太鼓も、集合、小屋出し、進行、といろんな打ち方が披露された。

ねぶたが戻るときの「もどり囃子」には「ねぶたのもどりんこ」という掛け声がつく。広場での デモンストレーションが終わると、元気いっぱいの「はねと」とともに、パレードコースに出て 行った。すべて本場の指導を仰いでいるというだけあって、見ごたえがあった。

テレビや本でしか「ねぶた」を見たことのない者にとっては、こんなにありがたいことはないし、 また東北がふるさとの人も、すごくうれしいに違いない。

「2003 未来に走ろう 元気なまち柏」が今回のテーマ。なるほど、柏の底力を見たぞ。

柏おどりの競演
丸井前のアマチュアバンド演奏会 デッキの上も下も人、人、人
目を引いたサンバのパレード 西口商店街通りのミニSL