「アミュゼ柏に、突然モンゴルが現れた」、というわけではないが、
ステージの壁をおおいつくすモンゴルの絵には驚いた。
それは豊かなモンゴル自然に、モンゴルの草原に牛や、羊、ヤギ
が放牧された絵であり、会場さえものどかな雰囲気に包まれた。 この企画をしたのは、「大草原の歌を聞く会」。代表の青山さんは、 昨年夏モンゴルに行ったのがきっかけで、モンゴル の自然や人に暮らしに興味をもつ。そして、モンゴルの文化の 権威である、東京外語大学教授の蓮見治雄先生と知り合い、今 回の企画を持つにいたった。 |
蓮見さんは、マイクを持ちながら、丁寧にモンゴルの紹介をした。
そして、モンゴル独特の楽器である馬頭琴やそこで歌われる歌
について、こう語った。 「羊やらくだ、馬、牛が授乳を拒むことが時としてある。そんな時 に放牧家は歌によって慰めるそうです。私は、目の前で、 らくだが、大粒の涙を流して自分の子供を受けれるのを見て、 大変心打たれました。 現代のいわゆる先進国の人たちは、精神的な問題をたくさん 抱えているが、モンゴルの人や文化から学ぶことがたくさん あるのではないでしょうか」 挨拶に続いて、チンゲルトさんによる馬頭琴の演奏、ゲンチメッグ さんとハンチンフーさんによるモンゴルの歌、サラナ―さんによる 踊りが紹介され、会場の人たちは、「モンゴル」をたっぷり楽しんだ。 |